iLASIKは、3つの最先端医療技術が結合してはじめて可能になる屈折矯正手術です。
フラップ作成フェムトセカンドレーザーシステム
フェムトセカンド(1000兆分の1秒)レーザーを使用し角膜層間の水分を蒸発、剥離する事によって、フラップを作成します。マイクロケラートムの様な刃物を使用しないので、安全性が高く、切断時の歪みが少ないためフラップ作成に伴う収差の発生を抑えることができます。また、熱や痛みも伴わないため、患者様の負担も従来の方法よりも軽減されます。
FSレーザーを使用する事により、患者様の角膜に最も適した均一で薄いフラップを作成する事が出来ます。さらに、フラップの周辺部は直角に近い角度で切断されるため、術後の安定が早く、ずれにくいのが特徴です。
コンピュータ制御されたレーザーでフラップ作成するため、形状は完全な円形で、均一でムラのない滑らかな切断面を形成します。従来のライクロケラトームと異なり、フラップ作成時にエキシマレーザーが苦手とする水を使用しないため、レーザーによる角膜切除精度も向上します。
高次収差解析装置&ウェーブフロント対応エキシマレーザーシステム
ウェーブスキャンによる検査では瞳孔上の角膜を240箇所計測し、「歪み」をセンサーで計測します。この検査は従来の検査方法に比べて25倍の正確性を持ち、眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できないレベルのその人特有の微細な歪み(高次収差)を精密に計測することが可能です。
ウェーブスキャンで得られたデータを100%エキシマレーザーに反映する事により、一人ひとりの目に合わせたカスタムメイドの屈折矯正術を実現します。これによりこれまで困難であった「見え方の質」を向上させる事が出来ます。
ウェーブスキャンで計測したデータを元に、その人特有の眼の状態に合わせたオリジナルの照射プログラムが自動計算されます。角膜をより理想の形状に近づけるため独自のフーリエアルゴリズム解析方法を採用しています。
【図左】実際の角膜の形状
【図真中】ゼルニケ解析による再構築
【図右】フーリエ解析による再構築
レーザーの照射径の大きさを0.65mm~6.5mmの範囲で変化させながらレーザー照射ができるシステムです。
これにより、複雑な形状の角膜を正確に矯正することができます。照射径の小さなレーザーだけでは角膜に大きな負担をかけてしまいます。大小のレーザーを組み合わせることで負担を軽減し、視力回復の改善をはかります。
ウェーブスキャンで、一人ひとりの眼の虹彩模様を認識します。
そのデータをエキシマレーザーに読み込み、虹彩模様を認識しながらレーザー照射をおこなうので、眼球の回旋・瞳孔の中心がずれても正確に照射可能です。
レーザー照射中に眼が動いたとしてもレーザーはその眼に合わせて自動追尾します。縦横の動きだけでなく上下の動きに至るまで、立体的に捉えて常に正確なレーザー照射を可能にします。また、眼球が大きく動いた場合は、レーザー照射が自動的に停止するセーフティ機能が働くので安心です。